コンテンツへスキップ
総患者数:5,500万人(推定)
  • 🌱03:認知症は、がんのようには進行しません

    認知症ケア 介護 進行
    1
    1
    0 投票
    1 投稿
    7 閲覧数
    A
    認知症を知るシリーズ 認知症を知る ― はじめに|介護の前に 第1回:認知症は「物忘れ」の病気だと思っていませんか? 第2回:認知症にも「性格」があります 第3回:認知症は、がんのようには進行しません 認知症と診断されると、 「これから、どんどん悪くなるのでしょうか。」 という不安を抱く方が少なくありません。 介護する家族にとっても、 「昨日より今日。」 「今日より明日。」 少しずつ進行していく病気というイメージがあるかもしれません。 でも、認知症は必ずしも、そのように進む病気ではありません。 例えば、がんでは、 腫瘍の大きさという目に見える指標で、病気の変化を追うことができます 一方、認知症では、 昨日できたことが今日はできない。 そうかと思えば、 翌日には、また普通にできる。 そんなことが珍しくありません。 介護をしていると、 「急に悪くなった。」 と感じる日があります。 でも、その変化がすべて認知症の進行とは限りません。 睡眠不足 疲れ 便秘 脱水 風邪や発熱 環境の変化 慣れない場所 薬の影響(飲み始め・変更時) こうした小さな出来事でも、認知症の方は大きな影響を受けることがあります。 つまり、 その日の体調や環境によって、認知機能は大きく変わることがあるのです。 だから、 昨日できたことが、 今日はできない。 その姿を見ると、 「また進行してしまった。」 と思ってしまいます。 でも翌日、 何事もなかったようにできることがあります。 介護を続けている方なら、 そんな経験をしたことがあるのではないでしょうか。 私は、この特徴を知ってから、 「今日できなかった。」 という一日だけで判断しなくなりました。 今日は調子が悪い日なのかもしれない。 疲れているのかもしれない。 何か不安があるのかもしれない。 そう考えるようになっただけで、 私自身の気持ちも少し楽になりました。 もちろん、認知症は少しずつ進行していく病気です。 それは事実です。 しかし、 その進行は、一直線ではありません。 坂道を下るように、 毎日同じ速さで悪くなるわけではありません。 良い日もあります。 悪い日もあります。 その繰り返しの中で、少しずつ変化していく病気なのです。 だから私は、 一日だけを見て、 「悪くなった。」 とは考えないようにしています。 大切なのは、 今日ではなく、 一か月前 半年前 一年前 その人らしさが、どのように変わってきたのかを見ることではないでしょうか。 介護者は、 毎日その人を見ています。 だからこそ、 変化に敏感になります。 でも、その優しさが、 時には不安につながってしまうこともあります。 だから私は、 「今日はできなかった。」 ではなく、 「今日はそういう日だったのかもしれない。」 という見方も、大切にしたいと思っています。 今回お伝えしたかったこと 認知症は、少しずつ進行する病気です。 しかし、その変化は一直線ではありません。 体調や環境によって、一日の中でも認知機能は変わることがあります。 だから、 昨日と今日だけを比べるのではなく、 少し長い時間の中で、その人を見つめることが大切です。 次回は、 「04:MRIでは分からないことがあります 」 について、一緒に考えていきます。