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総患者数:5,500万人(推定)
  • 🌱04:MRIでは分からないことがあります

    認知症ケア 介護 検査
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    認知症を知るシリーズ 認知症を知る ― はじめに|介護の前に 第1回:認知症は「物忘れ」の病気だと思っていませんか? 第2回:認知症にも「性格」があります 第3回:認知症は、がんのようには進行しません 第4回:MRIでは分からないことがあります 認知症の診断の過程では、 MRI検査を受けることがあります。 最近では、PET検査や血液検査なども少しずつ進歩し、 以前より詳しく調べられるようになりました。 では、これらの検査を受ければ、 認知症の進行はすべて分かるのでしょうか。 答えは、「そうではありません。」 もちろん、MRIには大切な役割があります。 脳が萎縮しているのか 脳梗塞はないか 他の病気ではないか 認知症の診断には欠かせない検査です。 しかし、MRIには写らないものがあります。 それは、その人の毎日の生活です。 昨日までは一人で着替えができた。 今日は途中で止まってしまった。 朝は元気だったのに、 夕方になると不安が強くなる。 孫の名前は忘れてしまった。 でも、孫の笑顔を見ると、 自然に笑顔になる。 こうした変化は、MRIには写りません。 介護をしていると、「今日は何だか様子が違う。」 そんな小さな変化に気付くことがあります。 食欲が少し落ちた 歩く速さが少し遅くなった 表情が少し暗い 話し方が少し変わった 病院で会う数十分では分からないことを、 介護者は毎日の生活の中で見ています。 だから私は、介護者は、 認知症の変化を最も近くで見ている人だと思っています。 それは、医師より詳しい、 という意味ではありません。 見ているものが違うのです。 医師は画像や検査から病気を見ます。 介護者は生活の中から、その人を見ます。 どちらも大切です。 どちらか一方だけでは、その人のことは分かりません。 もし、「MRIでは変わっていません。」 と言われても、介護をしている家族が、 「以前とは何か違う。」 と感じるなら、 その感覚は、とても大切です。 毎日見ている人だからこそ、 気付ける変化があります。 認知症は、画像だけでは分からない病気です。 そして、生活だけでも分からない病気です。 だからこそ、医療と介護は、お互いに補い合う必要があります。 私は、認知症という病気は、 脳だけを見るのではなく、 その人の暮らしを見ることで、 初めて見えてくるものがあると思っています。 今回お伝えしたかったこと MRIは、認知症を診断するための大切な検査です。 しかし、その人の毎日の生活や、小さな変化までは写りません。 介護者が毎日感じている「何か違う」という気付きも、 認知症を理解するための大切な情報なのです。 次回は、このシリーズの最後になります。 「 05:認知症介護で本当に大切なこと 」 について、一緒に考えてみたいと思います。