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総患者数:5,500万人(推定)
  • 📋何度も責められる、介護でよくある事例と対応法

    移動しました 認知症ケア 介護 対応
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    1. 「ごはんまだ?」と責める(記憶の障害・不安) 背景: 食べたという事実そのものが脳から消えています。また、お腹が空いているだけでなく「誰かに気にかけてほしい」という寂しさの裏返しであることも多いです。 かわし方: 否定せず「今準備しているからね」と時間を稼ぐか、小分けにした小さな軽食(おにぎりやゼリーなど)を渡して気を紛らわせます。 2. 「財布(通帳)を盗んだでしょ!」と責める(物取られ妄想) 背景: 大切なものをしまい忘れた不安や、自分の失敗を認めたくない心理から、一番身近にいる介護者を犯人に仕立て上げて辻褄を合わせようとします。 かわし方: 反論すると逆効果になります。「それは大変!」と一緒になって探し、本人が自分で見つけられるようにそっと誘導します。 3. 「ここに閉じ込められている / 家に帰る!」と責める(帰宅願望) 背景: 今いる場所が「自分の知っている安心な場所」だと認識できず、見知らぬ場所に監禁されているような強い恐怖を感じています。 かわし方: 「ここが家だよ」と説得するのではなく、「外は暗いので明日送り届けるね」と引き延ばすか、一緒に外を少し散歩して「寄り道」の形で家に戻ります。 4. 「何もさせてくれない / 意地悪されている」と責める(自尊心の傷つき) 背景: 安全のために車の運転や火の元を制限された際、「まだできる」という本人のプライドが傷つき、攻撃的になってしまいます。 かわし方: 正論で制限するのではなく、安全な範囲で「お箸を並べる」「洗濯物をたたむ」などの明確な役割を頼み、「助かった、ありがとう」と自尊心を満たします。 5. 「知らない人がコソコソ隠れている(浮気・不倫など)」と責める(誤認妄想) 背景: 視覚の処理がうまくいかず、鏡に映った自分自身や、テレビの登場人物を「現実の侵入者」と勘違いして、配偶者などを裏切り者扱いして責めます。 かわし方: 鏡にカバーをかける、部屋を明るくして影を消すなど環境を調整し、「戸締まりを見てくるね」と安心感を与えます。 他にはない?さらに頻繁に見られる3つの責められパターン 実は、介護現場では以下のようなパターンでも頻繁に介護者が責められます。これらもすべて「脳の病気の症状」が原因です。 6. 「私に嘘をついている / 仲間外れにしている」と責める(被害妄想) 症状: 介護者同士が少し離れて小声で話していたり、電話でケアマネジャーと相談していたりする姿を見て、「自分の悪口を言っている」「何かを隠して騙そうとしている」と激しく怒り出します。 背景: 周りの状況が理解できなくなっているため、ひそひそ話がすべて「自分を脅かす悪い企み」に見えてしまうのです。 対策: 本人の前でのヒソヒソ話や電話は徹底して避け、相談事は本人が寝静まった後や、デイサービスに行っている間に行うようにします。 7. 「病気扱いするな!どこも悪くない!」と責める(病識の欠如) 症状: 病院(物忘れ外来など)へ連れて行こうとしたり、薬を飲ませようとしたりすると、「私を狂人扱いするのか!」「ボケてない!」と親を侮辱したかのように介護者を責め立てます。 背景: 認知症の初期〜中期には、「自分の脳の機能が落ちていること自体を認識する能力」が失われることがよくあります。本人は本当に「100%健康な自分」だと思っています。 対策: 「認知症の検査」とは絶対に言わず、「市から高齢者健診の案内が届いたから一緒に行こう」「体の調子を整えるお薬だよ」など、大義名分を別の健康管理にすり替えます。 8. 「昔、お前にこんなひどいことをされた」と大昔のことで責める 症状: 何十年も前の夫婦喧嘩や、子供の頃の些細な出来事を引っ張り出し、「あのときお前はこうだった」「苦労させられた」と、今のことのようにネガティブな感情をぶつけてきます。 背景: 最近の記憶はすぐに消えてしまう一方で、大昔の古い記憶、特に「悔しかった」「悲しかった」という強い感情を伴う記憶だけが鮮明に残り、今の現実と混ざり合って噴出しています。 対策: 過去の事実を修正しようと議論しても終わりがありません。「あの時は大変だったね」「苦労をかけたね」と、その当時の本人の「感情」に対してだけ同意してあげると、満足して収まることが多いです。 介護を続ける上での心構え これだけバリエーション豊かに責められると、介護者の精神が持たないのは当然です。これらはすべて、本人の性格が歪んでしまったわけではなく、「脳がうまく働かなくなったことで起きる、防衛本能と恐怖の表れ」です。 理不尽に責められ始めたら、「あ、始まったな。15分だけ別の部屋へ避難しよう」と、まともに相手をせず受け流すマニュアルを自分の中に作って、どうかご自身の心を守ることを最優先にしてください。 関連記事 なぜ認知症患者は「怒りっぽい」のか? 明日から使える!介護で役立つ「目からウロコ」工夫集 【保存版】 プロも陥る?「認知症介護の誤解 TOP10」 書籍:【ポケット介護】 楽になる認知症ケアのコツ 教えて「認知症介護でやってはいけない対応」 世界から学ぶ #010:「認知症介助犬」 世界から学ぶ #004:福祉先進国スウェーデン
  • 🎗介護現場でよくある状況でのユマニチュード活用例

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    介護現場でよくある状況でのユマニチュード活用例 1. 入浴を拒否される場合 認知症の方の中には、 「お風呂に入ってください」 と言われるだけで不安や抵抗を感じる方がいます。 そんな時は、いきなり入浴を促すのではなく、 正面から目を合わせる 笑顔で声をかける 肩や手にやさしく触れる といったユマニチュードの基本を意識します。 例えば、 「今日は気持ちのいいお湯ですよ」 「背中を流すお手伝いをしますね」 と安心感を与えながら誘導することで、拒否が和らぐ場合があります。 2. 薬を飲みたがらない場合 認知症の方は、 「毒を飲まされる」 「必要ない」 と感じてしまうことがあります。 そんな時に無理に飲ませようとすると、不信感が強まることがあります。 まずは目線を合わせ、 「いつも飲んでいるお薬ですよ」 「飲むと体が楽になりますよ」 と穏やかに説明し、本人のペースを尊重します。 3. 「財布を盗まれた」と訴えられた場合 認知症では物忘れによって、しまった場所を忘れてしまうことがあります。 その際、 「盗まれた!」 と強く訴えることがあります。 この時、 「盗まれていません」 と否定すると対立になりやすいため、 まずは 「心配ですね」 「一緒に探してみましょうか」 と感情に寄り添うことが大切です。 ユマニチュードは事実を訂正するよりも、まず相手の不安を受け止める姿勢を重視します。 4. 同じ質問を何度も繰り返す場合 認知症では短期記憶の低下により、同じ質問を繰り返すことがあります。 介護者は疲れてしまい、 「さっきも説明したでしょう」 と言いたくなることもあります。 しかし本人にとっては初めて聞く質問です。 ユマニチュードでは、 「そうですね」 「今日は○曜日ですよ」 と落ち着いて答え、安心感を与えることを大切にします。 5. 介護者を責める場合 認知症の方が、 「誰も助けてくれない」 「あなたは冷たい」 などと介護者を責めることがあります。 その背景には、 不安 孤独感 混乱 が隠れている場合があります。 まずは反論するのではなく、 「そう感じたんですね」 「心配でしたね」 と気持ちを受け止めることで、感情が落ち着くことがあります。 完璧を目指さなくても大丈夫 ユマニチュードは特別な才能が必要な技法ではありません。 「目を見て話す」 「やさしく触れる」 「相手の気持ちを受け止める」 そんな小さな心がけの積み重ねが、認知症の方の安心感につながります。 毎日すべてを実践するのは難しくても、できるところから少しずつ取り入れてみてはいかがでしょうか。 関連記事 世界から学ぶ #005:フランス 「ユマニチュード」 世界から学ぶ #004:福祉先進国スウェーデン