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総患者数:5,500万人(推定)
  • 🌱02:認知症にも「性格」があります

    認知症ケア 介護 性格
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    認知症を知るシリーズ 認知症を知る ― はじめに|介護の前に 第1回:認知症は「物忘れ」の病気だと思っていませんか? 第2回:認知症にも「性格」があります 認知症と診断されると、多くの人は同じ病気を思い浮かべます。 しかし実際には、「認知症」という名前は一つでも、その原因となる病気はいくつもあります。 少し言い方を変えるなら、 認知症にも、それぞれ「性格」があると言えるかもしれません。 ある人は、何度も同じことを聞きます。 ある人は、部屋の中に人がいると言います。 ある人は、急に怒りっぽくなります。 ある人は、今までとまるで性格が変わったように見えます。 これらは、すべて同じ認知症なのでしょうか。 実は、そうではありません。 最も多いのが、アルツハイマー病です。 新しい出来事を覚えることが少しずつ難しくなり、「物忘れ」が目立つようになります。 一方で、レビー小体型認知症では、幻視が現れたり、調子の良い日と悪い日の差が大きかったりすることがあります。 前頭側頭型認知症では、記憶よりも先に、判断や行動、人との接し方が変わることがあります。 血管性認知症では、脳梗塞が起きた場所によって症状が大きく異なります。 ここで大切なのは、 「どれが一番大変か」 ではありません。 何が変化しているのかを知ることです。 例えば、 同じように怒っているように見えても、 アルツハイマー病では、不安や混乱から怒っているのかもしれません。 レビー小体型認知症では、本人には本当に見えているものに驚いているのかもしれません。 前頭側頭型認知症では、感情を抑える働きそのものが変化しているのかもしれません。 外から見れば同じ「怒る」という行動でも、その理由はまったく違うことがあります。 だから私は、 認知症を一つの病気として考えるよりも、 一人ひとり違う病気であり、一人ひとり違う人である と考えた方が、介護はずっと分かりやすくなると思っています。 そして、もう一つ忘れてはいけないことがあります。 同じアルツハイマー病であっても、 同じ人は二人といません。 育ってきた環境も違えば、 好きなことも、 苦手なことも、 人生も違います。 病気が同じだからといって、 その人まで同じになるわけではありません。 介護をしていると、 「認知症だから。」 という言葉を耳にすることがあります。 もちろん、それも一つの理由でしょう。 でも私は、 その前に、 「この人は、どんな人だったのだろう。」 と考えたいと思っています。 認知症を知ることは大切です。 でも、 その人自身を知ることは、 もっと大切なのかもしれません。 今回お伝えしたかったこと 認知症は一つの病気ではありません。 原因となる病気によって、変化する認知機能も、現れる症状も異なります。 だからこそ、 「認知症だから」ではなく、 「この人は、どのような認知症で、どのような人なのだろう。」 という視点が、介護の第一歩になります。 次回は、 「03: 認知症は、がんのようには進行しません 」 について、一緒に考えていきます。